8月5日(月)に開催された東京慈恵会医科大学の「医学科オープンキャンパス2024」に参加してまいりました。
会場は西新橋キャンパスのN棟です。東京慈恵会医科大学の最寄り駅は都営三田線の御成門駅です。ほかに神谷町駅や虎ノ門駅からもアクセスできます。私は大門駅から13分かけて歩きました。このあたりは東京タワーが間近に見えるエリアです。
この日、席番号から察するに400人弱の受験生や保護者が参加していたようです。
オープンキャンパスは松藤千弥学長の挨拶から始まりました。「病気を診ずして病人を診よ」という言葉をご紹介されていました。こちらは慈恵医科大学の建学の精神とのことです。「人間中心の医学」が慈恵医科大学のスピリットなのだそうです。
続いて、竹森重医学科長から教育理念についてお話がありました。「医学は学と術と道とより成る」という言葉を引き、医師として知識と技術と倫理を涵養するのが大事だと述べておられました。入学する前から素直な目で世界を見つめて、人間や社会に対する洞察を深めておいてほしいといったことも仰っていました。
その次が、中村真理子教育センター長による医学教育についてのお話でした。生徒の自主性を重んじているので、出席は取らないそうです。コロナ禍に整備されたE-Leaningの環境も引き続き利用しているとのことでした。生徒数に対する教員の多さも慈恵の強みだそうです。教員は親身に相談にのってくれるというお話でした。慈恵はカリキュラムの構築にも力を入れており、特に臨床医学はかなり充実しているそうです。
医学教育の次は医学研究についてのお話です。腎臓・高血圧内科の横尾隆教授から「ips細胞から腎臓をつくる」ことに関するお話がありました。人工透析が大変だということはご存知の方も多いと思われます。腎臓がつくれるようになったら、多く患者が救われます。そのためのどのような研究をしているのかをわかりやすく説明していただきました。
次世代創薬研究部の藤田准教授から卒業後のキャリアについてのお話がありました。藤田准教授は最前線で切磋琢磨しながらキャリアを積んできたそうです。積極的に海外へ行ってみようとアドバイスをされていました。冒険譚のようなお話に受験生のモチベーションも上昇したに違いありません。
続いて入試についての説明がありました。大きな変化はないようです。2025年度入試からweb出願を利用するとのことでした。例によって一般選抜のみです。
最後は在学生が各学年一人ずつ登壇して、学生生活や受験についてお話していました。どんなアルバイトや部活をやっているか、受験生の頃の思い出、医師を目指した理由など、和気あいあいとお話されていて、受験生たちも合格後の自分がイメージしやすくなったと思います。某国立大学に進学し、博士課程まで進んだものの、医学に取り組みたいと考えて再受験で慈恵に入学したという経歴の方が印象に残っています。その方曰く、慈恵ではフェアな入試が行わているのは私が証とのことです。再受験に取り組む方は勇気をもらったのではないかと思われます。