日本医科大学2024年度オープンキャンパス

8/9(金)に開催された日本医科大学のオープンキャンパスに参加してきました。会場は千駄木校舎の教育棟です。千駄木校舎は、本駒込、東大前、千駄木、根津を結ぶ四角形の対角線が交わるところにあります。

オープンキャンパスは午前と午後の二回行われました。私が参加したのは午後の部でした。

弦間昭彦学長から日本医科大学についてのお話がありました。最先端の教育を目指しているそうです。具体的にはICT・AI・VRといった最新技術を取り入れた教育です。日進月歩で技術は発展していくます。特にこの数年でのAIの発展は目覚ましいものがあります。だからこそ、人間らしさ(Humanity)を重要視しなくてはならないとお話されていました。

ほかにも留年は効率が悪いのでなるべく出さないようにしたり、優秀な生徒がポテンシャルを発揮できるような制度を構築したりしているそうです。

続いて近藤幸尋医学部長から入学者選抜について説明がありました。2025年度から「グローバル特別選抜」 が新設されるようです。前期の一次試験の会場は武蔵境キャンパスとベルサール渋谷に加えて、福岡会場が追加されました。

入学者選抜に続き、佐伯秀久教務部長からカリキュラムについてのお話がありました。コンピテンス(能力のこと)を養うカリキュラムを組んでいるそうです。

最後は形成再建再生医学分野の研究に取り組む秋元正宇教授の授業がありました。 『形成外科のコンピュータサイエンス』というタイトルの講義です。形成外科は、たとえば怪我などで体の表面が変形してしまった患者を治療します。医師の技術に左右されがちな分野ですが、秋元教授は最新のテクノロジーを使って、「誰がやってもうまくいく」ような環境を整えるために研究を進めているそうです。教育においても最先端の技術を強みにする日本医科大学らしい研究だと感じました。

東京慈恵会医科大学2024年度オープンキャンパス

8月5日(月)に開催された東京慈恵会医科大学の「医学科オープンキャンパス2024」に参加してまいりました。

会場は西新橋キャンパスのN棟です。東京慈恵会医科大学の最寄り駅は都営三田線の御成門駅です。ほかに神谷町駅や虎ノ門駅からもアクセスできます。私は大門駅から13分かけて歩きました。このあたりは東京タワーが間近に見えるエリアです。

この日、席番号から察するに400人弱の受験生や保護者が参加していたようです。

オープンキャンパスは松藤千弥学長の挨拶から始まりました。「病気を診ずして病人を診よ」という言葉をご紹介されていました。こちらは慈恵医科大学の建学の精神とのことです。「人間中心の医学」が慈恵医科大学のスピリットなのだそうです。

続いて、竹森重医学科長から教育理念についてお話がありました。「医学は学と術と道とより成る」という言葉を引き、医師として知識と技術と倫理を涵養するのが大事だと述べておられました。入学する前から素直な目で世界を見つめて、人間や社会に対する洞察を深めておいてほしいといったことも仰っていました。

その次が、中村真理子教育センター長による医学教育についてのお話でした。生徒の自主性を重んじているので、出席は取らないそうです。コロナ禍に整備されたE-Leaningの環境も引き続き利用しているとのことでした。生徒数に対する教員の多さも慈恵の強みだそうです。教員は親身に相談にのってくれるというお話でした。慈恵はカリキュラムの構築にも力を入れており、特に臨床医学はかなり充実しているそうです。

医学教育の次は医学研究についてのお話です。腎臓・高血圧内科の横尾隆教授から「ips細胞から腎臓をつくる」ことに関するお話がありました。人工透析が大変だということはご存知の方も多いと思われます。腎臓がつくれるようになったら、多く患者が救われます。そのためのどのような研究をしているのかをわかりやすく説明していただきました。

次世代創薬研究部の藤田准教授から卒業後のキャリアについてのお話がありました。藤田准教授は最前線で切磋琢磨しながらキャリアを積んできたそうです。積極的に海外へ行ってみようとアドバイスをされていました。冒険譚のようなお話に受験生のモチベーションも上昇したに違いありません。

続いて入試についての説明がありました。大きな変化はないようです。2025年度入試からweb出願を利用するとのことでした。例によって一般選抜のみです。

最後は在学生が各学年一人ずつ登壇して、学生生活や受験についてお話していました。どんなアルバイトや部活をやっているか、受験生の頃の思い出、医師を目指した理由など、和気あいあいとお話されていて、受験生たちも合格後の自分がイメージしやすくなったと思います。某国立大学に進学し、博士課程まで進んだものの、医学に取り組みたいと考えて再受験で慈恵に入学したという経歴の方が印象に残っています。その方曰く、慈恵ではフェアな入試が行わているのは私が証とのことです。再受験に取り組む方は勇気をもらったのではないかと思われます。