2019年8月3日(日)10:00〜16:00
北里大学のオープンキャンパスに参加しました。
会場は、神奈川県相模原市にある相模原キャンパスで、最寄駅の小田急線相模大野駅、JR横浜線相模原駅からバスで25分のところにあります。
総合受付でQRコードを提示して医学部の説明会場IPE棟に向かいました。
まず、IPE棟ホールでの竹内恵美子先生(免疫学)による模擬講義「個体の生と細胞の死」に参加しました。
細胞の死(アポトーシスとネグローシス)と免疫について、脳梗塞を例に炎症の抑制と拡大をご説明されました。さらに、死ぬことの意味を考えること、死を見つめる医学者の立場についてなどご教示くださいました。
竹内先生は、ご講義の最後に、オープンキャンパス参加の受験生に対して「人間はなぜ死ぬのか?」と問いかけられ、「この先の議論は大学に入ってからにしましょう!」と早くも入学後の課題を提示されました。
竹内先生のご講義のあとは、施設見学に参加しました。
IPE棟ホール前〜病院本館(院内見学)〜IPE棟図書館、東洋医学研究会ポスター展示見学〜スキルラボ入口で解散でした。
スキルラボでは、手術室に入ったり、聴診器をあてて呼吸の音を聴いたりすることができました。
スキルラボ見学のあとは、医学部説明会に参加しました。医学部入試事務室のカワセさんによるご説明でした。
その内容は、
・学祖 北里柴三郎
・学校法人北里研究所
・相模原キャンパス
2014年5月7日 新病院
2017年 北里大学臨床教育棟
・学びの特徴
6年間一貫教育
病院体験当直
基礎と臨床をつなぐ
チーム医療プログラム
海外選択実習
・国試合格状況(2019 第113回 新卒95%)
・一般入試結果(過去5カ年)
・2020年度入試概要
指定校推薦入試
地域枠指定校推薦入試(今年度から)
奨学金制度
一般入試
地域枠一般入試
学士入試
についてでした。
説明会のあとは、石井大輔先生(泌尿器科)による模擬講義「ロボット手術」に参加しました。
腹腔鏡手術とロボット手術の違い、今話題の「侵襲」(しんしゅう)=手術や検査により患者さんが被る苦痛(負担)、低侵襲治療とその歩みについて、腹腔鏡手術における低侵襲性の長所(皮膚切開・出血量が少ない、鮮明な拡大視野が得られる)と短所(難易度が高い、腹腔鏡手術に慣れるのに200例が必要)など北里大学病院手術風景の動画で説明されました。
そして、本題の手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」の紹介でした。
ロボット手術で期待される効果として、
手術成績の向上
習得時間の短縮
術者の負担軽減
宣伝効果(外科離れの学生に効果的)
が考えられるそうです。
ロボット手術は腹腔鏡手術に比べて、難易度が低く手術時間が短いけれど、とても高価なものであるのが難点ですが、北里大学病院では、この手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を2台所有し、優れた治療効果の期待・術者の理想実現のための支援機器として使用しているそうです。
医療技術の向上は日進月歩と言われますが、その根底には、いつも患者さんを思う気持ち(=低侵襲性の追求)があることをあらためて感じました。
オープンキャンパスでは、このほか、職員との個別相談コーナー、在校生との個別相談コーナーもありました。
8月25日(日)にもオープンキャンパスは開催されるそうですので、今回参加できなかった方は行ってみると良いかもしれません。